現代常滑急須の先人
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杉江木仙
大正5年7月20日生(故人)青年期に彫塑の世界に入る、壮年期から朋友小西友仙の助言をえて朱泥茶器の作陶を始める。轆轤を使わない型押しの急須、茶器を作る「面取り」「布目」「糸目」の技法を使独特な温かみのある趣のあるも木仙調を作り出した。
木仙は常滑で一般的に行われている急須の蓋あわせの技法「摺り合せ」を好まず後加工のない自然のままの急須を作りました。
木 仙
なて゜つけ 糸目千筋 面取り
代表作 蛙宝瓶  詳細


藻掛火襷 Mogake(Seaweeds)・Hidasuki(Straws)
藻掛の藻は常滑(伊勢湾)で採れるものです。
急須が隠れるぐらい
つけて焼成中にほとんどが飛び散ります。糸で巻きつける場合もありますがこの急須は、藁で巻きつけますので藁の後が火襷になっています。
 
焼成前 焼成後 After


初代 小西友仙
大正2年3月23日生(故人) 師初代石仙 近代の常滑焼茶器の各種手法を
考案した。特に色土にかんしては、集大成として清水焼の練り上げ手の手法
を進化させ「練り込み」として完成させ、又練り込みの表面を削り「カット」して
万華鏡のような文様を表現したり、ロクロク操作により「孔雀手」と言われる
文様を表現した。晩年は、常滑独自の火襷、藻掛けによる茶器の制作をしました。
火襷 藻掛
初代友仙の世界


二代 清水石仙(金堂)
大正3年6月22日生(故人) 師初代石仙 ニ代石仙は、
造形、絵心に優れていた。とくに山水画の呂洞賓図、
四睡図、寒山拾得、虎渓三笑図を彼独特なアレンジ
で急須に彫刻していました。
下記の風神図もその一部です。
大胆な作風の物を作っていました。
 風 神
透かし彫