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常 滑    手造り急須 「技」

轆轤水引き 乾燥 削りだし 仕上げ成型 加飾-手描き手彫り 焼成 研き成型 約15日-出荷

時代を作ってきた急須の職人による「技」の逸品

常滑焼の急須は、単一物で素材、製法、技法、加飾と世界で類を見ない種類があります。(中国宜興も多い。)



初代昭龍作 野菊絵 「黒泥」

朱泥をもみ殻、おが屑等に埋めて二回目の焼成をする表面にもみ殻等の炭素分が付着して表面が黒く仕上がる


昭龍作 黄桜絵



昭龍作 椿柄 「松皮」

表面に泥を着けて表面を軟らかい焼き物の雰囲気を造り手出している

二代玉光作 藤絵 「千筋」 半窯変焼

面に轆轤目を残してあるおが屑等に半分だけ埋めて二度目の焼成をする



昭龍作 桜草絵

初代石竜作 半窯変 「飛びカンナ」

轆轤を回転させてコテでキザギザの文様をつける生地の乾燥具合の判断が経験を必要とする急須の生地は、薄く軟らかいので指先の感覚を会得しなければならない




昭龍作 平丸 桜絵

拍水 のた打ち 浅丸 藻掛風

こげ茶の色は、「黒泥」を焼成するのと同一の方法ですが黒より少し焼成温度を下げます




二代友仙作 「練り込み」縦カット

初代友仙が「練り上げ手」の手法を進化させ、3色から5色の泥を混ぜ合わせて華麗な文様を作出した。さらに表面をそぎ落とすことにより万華鏡のような柄を表現した


友仙作 「網目カット」

「練り込み」は各色の泥の膨張率をあわせます。板状にしたものを幾つかの層にして造り複雑な柄が出るようによく練り合わせます


ささめ

急須の五つの部品
、急須と同質ので接着します。接着部分のつくりに「技」があります

友仙作 「ダイヤカット」

急須のカット(削ぎ落とし)は、焼成前のしかも乾燥も生乾きの軟らかい生地にします友仙のカットは、熟練と「技」に裏打ちされています

従来の茶漉し網は、手で一つ一つあけます。軟らかい粘度をポンズという道具であけます。
※ 常滑焼の手造り急須は、乾燥が大きな比重を占めます。適度な湿氣を持った生地に彫刻、加飾、加工を施します。又手口をつけて成型します。そのために密封性のある箱に入れその上にビニールを被せて乾燥をおさえて保存します。「むらしながら」一つ一つ丁寧に作られています。


常滑急須の系譜

★ 常滑(愛知県)本来の陶工というよりは趣味人による趣味性の急須 二代山田陶山 「お茶と急須についての概説」
★ 温古焼(岐阜県)の影響をうけている機能性と装飾性の急須 温古焼は四日市の万古焼(三重県)にも影響を与えた
★ 中国清朝の陶工からの朱泥の技術 万古焼の急須は、常滑と兄弟のような同一性がある
地理的には伊勢湾をはさんでその対岸に位置する
三つの流れが現在の常滑の急須の底流を形成している