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中国茶器
茶壺は宜興、蓋碗は景徳鎮、聞香杯他磁器の茶器は、潮州の窯元より直接仕入れています
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江蘇省・宜興
茶壺
広東省・潮州
蓋碗 |
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江蘇省・宜興 |
宜興の陶器は、5000年の歴史を持っているといわれています。宋、元以後現在珍重されている紫砂の陶器
ができたと言われています。日本の常滑に明治時代、清朝の「金士恒」が中国式の朱泥技術を伝えました。
朱泥は鉄分を多く含んだ粘土で作ります。宜興と常滑で同じような原料が確保できたことによりその製法が
いかされ現在の常滑の急須の発展にいたっています。中国では、磁器の景徳鎮、陶器の宜興と二大産地
を形成しています。宜興の急須茶壷はタタラ(粘土を板状に延ばしたもの)にした粘土を型押ししてつくりま
す。茶壷は、吸臭性、吸水性があるので水に含まれる成分や臭いを吸収します。お茶の香、味をまろやかに
します。 又茶の成分を吸収するので使いこむと良くつやがでます(養壷)。それはまたもろさと臭いを吸収し
やすい短所にもなります。茶によって茶壷を使い分けるとか洗剤で洗わないという注意が必要になります。
常滑では轆轤成型で作るので粘土が良くしまり又高い温度で焼成するので焼きしまっています。現在の焼き
物の分類では、釉薬を掛けない陶土で作ったものは陶器と磁器の間のb器(セッキ)になります。 |
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陳伯明さんの工房
宜興は、2,3人の工房で家内手工業
で作っているところが多く窯は持って
いない。(取引先の工房)
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石炭燃料のトンネル窯 個人規模の茶壺の職人が賃焼してもらう窯屋 宜興 |
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広東省 潮州
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南に位置する潮州は、潮州式茶器として茶器の歴史もありその地理的位置からも近年発展を遂げている。景徳鎮に比べ商品価格も安く値頃感のあるものを造っています。景徳鎮と違って高級品は余りありません。
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江西省 景徳鎮
「瓷都」景徳鎮は、漢の時代より磁器の生産をしていたといわれています。
元の時代に「青花」染付けの技法ができました。ヨーロツパでは貴族に多くの収集家が生まれました 又それは有田焼にも影響を与えました。現在、交通の便も良いとはいえず又生産性も低いので南の陶器の産地に食器等の市場をうばわれています。しかし、つちかってきた伝統の技術美的センスは若い窯元により再現されています。1000とも2000ともいわれる上物から並物までの窯元が食器、花器、壷、茶器を作っています。ただし鋳込み成型で 作られる安価な物は、技術的に問題があり質が落ちます。
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青花の茶器
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広東省を中心に生産している朱泥の茶器は鋳込み成型で作られています。宜興の物とは製法が違いす。鋳込み成型のものは、技術的な問題と原料になる石膏の質が劣るのでまだまだ問題があります。 |
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